「おもいで」の瀬戸黒茶碗
相手を思いやり楽しませるお茶席を
春のある日、山本宗佳先生を訪ねました。茶室には凛とした空気が満ち、思わず背筋が伸びます。さっそく山本先生から「今日のテーマは何だと思いますか」と質問が。茶会を催す際、亭主は道具に季節感や趣向を取り合わせ、客をもてなすのだそう。テーマを読み解くヒントは、掛け軸の言葉、道具の銘※やモチーフなどにパズルのように散りばめられています。謎かけのような演出も茶席の楽しみのひとつと聞き、どこか堅苦しかった茶道のイメージが覆されました。
※茶道における道具の愛称のこと
お茶碗の銘にも楽しい言葉遊びが隠されていました。息子さん作というずっしりとした瀬戸黒の銘は「おもいで」。
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