幾重にも重ねた色漆の層を削り出す香川漆器の伝統技法「彫漆(ちょうしつ)」を用いた茶杓があります。手がけるのは、独自の創作を続ける若手の漆芸家・浅野絵莉さん。その繊細な手仕事から生まれる茶杓は、伝統的な茶道具の風格を持ちながら、現代の暮らしに心地よく馴染む鮮やかなポップさも感じさせます。
彫漆で漆を塗り重ねる回数は通常100から200回。漆を塗れるのは一日に一度だけ。塗っては寝かせ、また次の日に塗って寝かせ、100日以上かけて色漆の積層を生み出したのち、削って色を出して行きます。
浅野さんは、……
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