紙の真価を多くの人に届けたい

《Key Point》特殊紙セットが生まれた背景とは?
榊紙店では、印刷会社や文具店からの要望に応じ、製紙メーカーから紙を仕入れ、断裁や加工を行っています。

世の中のペーパーレス化が進む中、同社が伝えたいのは紙の機能性や温かみ、そして意匠性です。
近年では、紙の卸商としての専門知識を生かし、その良さに親しんでもらうオリジナル商品を販売。珍しい紙をセレクトした特殊紙セットや、好きな紙を選んでノートをつくる体験を展開するなど、紙のすばらしさを社会に発信しています。


小口の加工は手間暇がかかるが、その分「お客様の反応もいい」と榊紙店代表・榊さんは語る


知られざる紙の加工現場

1.紙を出庫
受注に応じて在庫している紙をピックアップ。高さ16mにも及ぶラック倉庫からコンピューター管理の自動リフトが出庫作業を行う。朝日町本社では約3,000tを保管している。

特殊紙は一枚から販売できるようにラック(棚)に保管している。

ロール状の「原反(げんたん)」などは別の倉庫に保管されている。

2.断裁
6台の断裁機で注文通りのサイズに紙をカットしていく。刃の状態によって切れる紙の種類が変わるので、その点も考慮しながら安全第一で作業を行っている。

薄い紙や厚いボール紙など、紙の種類によって切り方を変える工夫をしている。

3.スリッター加工
ロール状の大きな紙を切ることで幅を変えたり、小さく巻き直したりする。

ロール状の紙を指定サイズへとカットできる機械。最多8本まで一度に加工できる。

4.型抜き加工
箱などを型抜くためのトムソン機(写真左)。刃のついた木型に高速で紙を送りスピーディーに型抜きを行う。職人は常に木型の圧力調整に気を配っている

折り目を入れたり、穴を開けたりといった作業を同時に行える。

型抜き加工の技術を生かし、オリジナルの名刺ケース(写真茶色のもの)などの販売も始めている。
真摯に紙と向き合い、その良さを正しく発信する
創業100年を超える榊紙店は、紙の専門商社として地域の需要を長く支えてきました。
トムソンや自動ラックなどの充実した設備と機動力を強みとし、様々なニーズに応えています。
通販サイトでの小口販売やノート作り体験なども行い、紙ならではのリアルな質感にふれるきっかけを作るとともに、環境にも優しい紙の価値を正しく知ってもらう取り組みも進めています。

ロングセラー商品の「玉藻」は、古紙100%の更紙。今なお県内の学校で広く使われている。
紙のプロ「PAPER アドバイザー」おすすめの紙商品
榊紙店には、日本洋紙板紙卸商業組合の認定するペーパーコンサルタントが複数名在籍。お客様の要望に応じて、様々な種類の紙を提案しています。

そのうちのお一人、小早川さんにおすすめの紙商品を教えていただきました。

レザック66+
文集や社誌などの発行物で、誰もが一度は見たことのあるレザー調特殊紙「レザック」ばかりを集めたセット。ビビットカラーから和風の色合いまで、眺めるだけでも楽しい。/1,000円

紙あそびセット
表面の質感や厚み、模様などがすべて異なる特殊紙を集めたセット。その名の通り、遊ぶように紙の多様性に触れることができる。/1,300円

Looos.Vol.1 Lazurite
青い鉱物「ラズライト」をイメージした、ブルー系ばかりの特殊紙セット。微妙な色のグラデーションを楽しみたい。/1,000円
紹介商品は榊紙店のオンラインショップ「萬紙遊堂(よろずしゆうどう)」で購入できます。

紙の手ざわりや温かみを後世に
「ページを手でめくり、重さやインクのにおいを感じる。そんな体験は紙ならではのもの。業界全体で様々な社会課題に真摯に向き合い、紙の価値を改めて伝えていきたいです。」
代表取締役社長 榊英雄さん
株式会社榊紙店
〒760-0065
香川県高松市朝日町5丁目3番81号
tel 087-822-3332
https://www.sakaki-kamiten.jp/
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