おいしいもの

小豆島からの便り[東洋オリーブ株式会社]

小豆島で紡ぐ、
循環型オリーブづくり

こだわりの手摘み
 オリーブ栽培の発祥地である小豆島。島内ではあちこちでオリーブの木々が出迎えてくれます。そんなオリーブの島で、長年オリーブオイルづくりに取り組んでいるのが、東洋オリーブです。
 東洋オリーブは、小豆島と豊島に自社農園を持ち、栽培から採油、販売までを一貫して行っています。農園は大小合わせて約25.5ヘクタール、そこで育つオリーブは約7000本にものぼります。
 機械収穫が主流の海外と違い「手摘みがこだわりのひとつ」と話すのは農園部の亘さん。実に傷がつくとそこから酸化が始まるので、一粒一粒丁寧に手摘みで収穫しています。20年以上の経験を持つ亘さんでも、毎年状況が変化するため、試行錯誤の連続だといいます。
 収穫後は木を剪定し、切った枝を採油後の搾りかすと共に発酵させて堆肥に再利用。2014年に始めたこの取り組みは、有機JAS規格認証も取得しました。農薬を使わないことで増えた虫は、鳥などが捕食し、本来の生態系が循環する環境が生まれています。

軸を軽くつまみ、中指ではじくようにして一粒ずつ収穫する。一本の木から、約30㎏のオリーブが収穫できる

1日あたり2.3t~2.6tを処理。工場内にはオリーブの青々とした香りが広がる

オイルを引き出すために欠かせない練り込みの工程

栽培されているオリーブの種類は12種類。ミッション種が全体の約60%を占める

そしてオリーブオイルへ
 収穫されたオリーブは工場に運ばれ、採油へと進みます。
 工場ではまず2度洗いで汚れを落とし、粉砕後、約30分かけて練り込みます。その後、2種類の遠心分離機にかけてオイルを抽出します。2種類を使い分けるのは、東洋オリーブならではです。製造部の森本さんが、工程の中で一番気をつけているのは「練り込みの温度」。25度以下を保ち、酸化が進まないよう、管理に細心の注意を払っています。
 2018年に、イタリア製の新型採油機を導入したことで、以前は1日かかっていた作業も午前中で終わるように。午後は徹底した洗浄とメンテナンスに充てることで、シーズンを通して高品質のオイルづくりを維持しています。

オリジナルの堆肥。根の伸びを促進するほか、病気に弱い品種でも腐敗菌を抑えて健やかに育む

小豆島は地盤が岩盤のため、根が横へ張りやすいよう木と木の間隔を広めに取って栽培。風が通り、木が丈夫に育つ上、害虫の発生も抑えられる

循環型を目指して
 こだわりは、品質だけではなくパッケージにも。一目でオリーブオイルと分かるよう、オリーブの絵を大きく配置し、親しみやすさを込めて、女の子をモチーフにした「トレアちゃん」を採用しました。また、お客様からの声に応え、美味しい食べ方を記載するなど、誠実な商品づくりを徹底しています。
 また、社長の南さん自身の肌悩みをきっかけに、敏感肌でも使えるよう化粧品も一新。熟した実のみから搾った希少なオリーブオイル「トレア エメラルド エキストラバージンオリーブオイル」は、肌荒れに悩んでいた方からも「症状が和らいだ」と喜びの声が寄せられたといいます。

南さんのおすすめの食べ方は、ご飯に混ぜておにぎりにすること。お米の甘さとオリーブオイルのピリッとした辛みが絶妙だそう

 創業70周年を迎えた同社。「ここまで続けてこられたのは、地元・小豆島や香川の皆様のおかげ」と南さんは語ります。
「これからも良い商品を通じて、まずは地元・小豆島に還元し、食を通じて小豆島の良さを全国へ発信していきたい。そして興味をもった方に島へ足を運んでいただければ、地域の活性化にも繋がるはず」と製造でも販売でも「循環型」を追求しています。100年企業を目指す東洋オリーブ。これからも地元・小豆島とともに歩みを進めます。

東洋オリーブ株式会社
〒761-4398 香川県小豆郡小豆島町池田984-5
tel.0879-75-0260
https://www.toyo-olive.com/

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Shichimi

編集担当。香川についてまだまだ知らないことばかり。楽しみながら取材をしています。趣味は観劇とランニング。

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