IKUNASの最新刊テーマは「四国で暮らす」。意思を持って四国で生きる人たちの、素敵な暮らしを特集しました。
September 29,2017
- 雑誌IKUNAS
愛媛県からは、Chocoさん。
愛媛県に移住するまで、都内のアパレルショップでバイヤーやデザインチーフとしてバリバリ働いてきたChocoさん。結婚を機に西予市で暮らし始めますが、その翌年にはオーダーメイドウエディングドレスのブランド「PEACOCK BRIDE」を立ち上げ、みずからデザインを手がけるようになりました。
Chocoさんが生み出すドレスは、洗練されているのにどこかクラシカルで荘厳。そしてオーダーした花嫁を輝かせる力を持っている…そんな力強さも感じさせるドレスです。センスの良さはもちろんですが、一人ひとりに寄り添うオーダーメイドの魅力ってこういうことなんだと、改めて感じさせられました。空港まで車で2時間。その地理的な距離があってもなお、Chocoさんへのオーダーを熱望する花嫁さんがいるというのも納得です。
Photo by Hiroaki Zenke
徳島県からは、坂口祐さん。
神奈川県茅ヶ崎生まれ、東京育ち。そしてロンドンに留学もしていたという経歴は、四国生まれ四国育ちの私たちにとっては、まぶしすぎる…。ですがご本人はとても誠実で、謙虚な方。小さい頃に訪れたイギリスで、レンガの家が立ち並ぶ町が「Honey Brick(蜂蜜色のレンガ)」と称されているのを知り、幼心にもそこに住む人たちが土地へ強い愛情を持っているのだと感じたそうです。そしてその時の記憶が今の活動につながっています。
いま坂口さんは四国のあちこちで、また日本中で「物語を届けるしごと」を続けています。その拠点の1つが、徳島県の佐那河内村。広報誌『さなのごちそう便り』の制作を通して、村の四季を、暮らしを、人々のことを発信しています。その活動は「物語を届けるしごと」のホームページでも見ることができます。
Photo by Yu Sakaguchi
高知県からは、アウテンボーガルト陽平さん。
陽平さん自身は高知県生まれですが、お父様のロギールさんはオランダ生まれ。手漉き和紙に魅せられて高知に移住し、いまや高知の伝統技能の優れた継承者におくられる「土佐の匠」として、第一線で活躍しています。
そのような環境で育った陽平さんは、ロギールさんの和紙づくりをサポートする傍ら、手漉き和紙の体験ができる民宿「かみこや」の運営に携わっています。また、地元・梼原町の魅力を広く伝えるため、県内外で精力的に活動されています。
Photo by Shintaro Miyawaki
そして香川県からは、みの ちせさん。
ちせさんは以前からIKUNASとつながりがある方で、IKUNASvol.4では「我が家の郷土料理」という特集で、4世代のファミリーとして紹介させてもらったことがありました。大阪出身ということもあり、周りを笑顔にしてしまう朗らかな魅力をもっています。
食のこととなると本当に真摯に向き合うちせさん。グラノーラはもちろんですが、彼女が作る料理はどれも手が込んでいて、栄養面もしっかり考えられています。余分なものは置かないというミニマムキッチンから生み出される、おいしく楽しいモノたち。ちせさんのご家族は幸せだなぁ、と感じる取材でした。
Photo by Naruhito Tokumaru
四国各地で繰り広げられる素敵な暮らしを、ぜひ本誌でご覧ください。