かがわのもの・モノ図鑑
FILE.2 株式会社 請川窯業

July 10,2025

トップシェアを誇る あんなモノ· こんなモノ

香川には、実は全国シェアのものづくりがたくさんあります。
生活に欠かせない日用品やファッションアイテム、建材など香川で作られていることに驚くものも少なくありません。
この特集では、そんな香川の“あんなモノ・こんなモノ”の現場を訪ねて、製品ができるまでの過程や、つくり手たちの工夫や想いをご紹介します。
普段なかなか見られない、ものづくりの現場をのぞいてみませんか?

今回ご紹介するのは、「株式会社請川窯業」。原土の確保から瓦の製造・屋根施工までを一貫して行う瓦製造業者です。確かな品質と伝統、先進の技術力が評価され、一般住宅はもちろん、全国の寺社仏閣や文化財の修復も多数手がけています。

文化財にも選ばれる、確かな瓦

1400年ほど前に伝わった瓦の製造技術。現在も建立当時の瓦が残る寺社があるほど、高い耐久性を誇ります。その伝統文化を受け継ぎ、製造から施工までを自社で一貫して行う請川窯業。一般住宅だけではなく、寺社仏閣、文化財まで幅広く手がけています。今回は、国史跡の志度寺「鐘楼堂」修理工事(元請:富士建設株式会社)の瓦修復・復旧工事の様子を伺いました。

今後の修繕も見据え、他と干渉する部分には新瓦を、今後も手を入れやすい軒先には、補修復旧した味わいのある既存の軒丸瓦を葺き直しました

案内してくれたのは
代表取締役社長

請川和英さん

自分が手がけたものが、何十年も先まで歴史に残り続ける。それがこの仕事の大きなやりがいです。

-施工現場

直線的な瓦を、湾曲した屋根の形に合うよう一枚ずつ調整して施工。先端まで美と用を考えながら美しく整えることで、雨が自然に流れ、雨漏りしない丈夫な屋根が完成します。

製造工程-

2工程をピックアップしてご紹介!

①成型作業では忠実な再現が求められる
②厳しい審査の後、ようやく乾燥作業へ

文化財の修繕では、まずスケッチと成型を行います。忠実に復元する必要があるため、既存のものと比較して検査。合格後、全体が均一に乾くように調整しながら、乾燥させます。その後、焼成を経て、現場に搬入します。

-ここがポイント!-

志度寺から引き揚げた既存の瓦は、すべてを新しく作り変えるのではなく、状態を確かめて再利用。焼き直すことで、いぶし銀の渋い風合いが蘇ります。


文化財の修復作業には、さまざまな制約があり、それに応えることのできる技術力が必要になります。請川窯業は瓦の製造や葺き替えなどの現場施工や鬼瓦製作、文化財の修繕など多様なニーズに応えることができる技術力が強みです。

株式会社請川窯業
香川県観音寺市木之郷町852-1
tel.0875-27-6327



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