新企画【私たちの聖地、紹介します】 -「香川県・鎌野漁港」 IKUNAS編集部-
July 29,2020
香川県に来て3年。
それ以来、釣りをしながら「鎌野漁港」で年を越し、そこから眺める初日の出を拝むことが、わが家の恒例行事となっています。
釣りは私たち夫婦共通の趣味。
結婚前からデートといえば瀬戸内海の漁港や磯で、たとえ釣りをしなくても、ドライブで釣り場めぐりをしていたほどでした。
今でこそ瀬戸内海で釣りをすることが当たり前になりましたが、高知で生まれ育った私にとっては、当初はその風景すら新鮮でした。というのも、遠目から見ると穏やかな瀬戸内海も、近くで見ると太平洋とは違った迫力があります。
大きくうねる波ではありませんが、うごめく潮流を間近で見ると、波とは違う自然の力を感じました。
瀬戸内海ならではの潮流の複雑さは、水深が浅く潮の流れが速いことが要因。その潮流のおかげで、瀬戸内海の魚介類は身が引きしまり、旨味も濃いのです!
この数年の釣りで、真鯛・黒鯛・太刀魚・つばす・めばる・かさご・さより・鱧・あなご・あいご・あこう・いか・たこなどを釣り、自分たちでさばいて食べました。海の様子と、釣れる魚や味わいで四季を感じることができるのも、釣りの醍醐味です。
IKUNASでは主に食に携わる業務をしているので、おいしい魚介を生み出す海は、食の原点であり生命の原点。
1年の始まりに島々の陰影とともに眺める朝日や夕日は、太平洋では見ることがなかった景色。
まだ夜が明ける前には、真っ暗な港で煌めく星々も鮮明に観測できます。
そんな夜景ががおまけでついてくる瀬戸内海の釣りは、私の心と身体を満たしてくれました。
これからもいろいろな漁港や磯で釣りをすると思いますが、1年のスタートを迎える鎌野漁港は、私にとって特別な場所です。
(IKUNA f 企画担当 S)