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かがわのもの・モノ企業図鑑 FILE.5 徳武産業株式会社

足にやさしい工夫を一つひとつ詰め込んで

《Key Point》スポッと脱ぎ履き、なぜ楽なの?

さぬき市の徳武産業株式会社は、国内の介護用シューズの先駆け的存在です。

同社の「瞬感スポッと」シリーズは、独自開発の芯材が靴べらのように履き込みをサポート。その分、甲などのクッションに厚みを持たせ、靴底も曲がりやすいものにして、余分な力を逃がす設計に。靴底の突起を反対の足で踏めば、手を使わずに脱ぐこともできます。

履く人のことを心から考えた細やかな工夫と、それらがきちんと機能するよう考え尽くされた、足にやさしい設計を確かな技術で形にしています。

徳武産業株式会社提供

30周年記念アートモデルに加え、夏にうれしい冷感モデルも発売中です。
詳しくは「あゆみシューズショップ」で検索

「瞬間スポッと」ができるまで

1.裁断
型紙に合わせて生地を裁断。機械も使うが、特注の場合は調整しながら手作業で。靴づくりの“命”ともいえる型紙は、無数にストックされ大切に受け継がれている。

型紙に欠かせないのが「ピリケン」という小さな目印。二つの生地のピリケンどうしが重なるように縫い合わせることで、立体感が生まれ、履きやすさにつながる。

2.縫製
工程ごとにミシンを使い分け、甲やかかとのパーツを正確に縫製する。

専用のミシンを使ってスピーディーにフチのテープを縫い付けていく。

3.つり込み
足型にパーツをかぶせ成型し、生地を底面に貼る「つり込み」作業には専用の「つり込み機」を使う。甲の表地と裏地の間に樹脂製の板状のパーツを挟み込み、温めてプレスすることで足の形に沿った曲面を作る。

甲→かかとの順に成型した後、側面のつり込みを行う。「ワニ」という専用の道具で生地を引っ張るようにしながら底面に貼り付けていく。シワにならないよう、丁寧に美しく仕上げていく。

ワニのようだから「ワニ」。くちばしのような部分は生地をつまむため、四角い部分はハンマーのように生地を接着面に叩きつけて圧着させるために使う。

4.接着

つり込みの後、足裏の凹凸を削り、専用の接着剤で靴底を接着する。

受注に応じて1足ずつ仕上げていく。

徳武産業では、足の左右差に寄り添えるよう、多種多様な靴底をストックしている。

5.検品・完成
余分な接着剤などを取りのぞき、ベルトなどの付属パーツを取り付ける。

検針機での検品と複数の目での安全管理を徹底し、安心して履ける靴が完成。


高い縫製技術と開発力でどんな悩みにも寄り添う

もともとは手袋の縫製からスタートし、室内履きの受託生産を手がけていましたが、「高齢者が転ばない靴を」と挑戦した介護用シューズが現在の礎業に。

靴業界としては異例の特注対応は同社最大の強みです。
「必要な人に早く届ける」ことを大切に、多様なニーズに応じた仕様を追求することで技術の向上につながっています。

「ピアしらとり」ご利用者さまによる自由で開放的な色づかいを足もとに


「歩きたい」の気持ちに応えて

「毎日数十通届くお客様からの声は、私たちの改善と成長の原動力。受託生産に再注力して技術に磨きをかけながら、情報発信にも力を入れ、世界へと届けていきたいです。」

代表取締役社長 德武聖子さん



[30周年記念企画 webサイトはこちら]

徳武産業株式会社
〒761-0901
香川県さぬき市大川町富田西3007
tel 0879-43-2167
https://www.tokutake.co.jp/

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Mizmm

香川に戻って7年目のIKUNAS編集長。讃岐や四国の歴史・民俗・食文化に興味津々。旅も好き。

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