土佐の郷土料理/豪華な大皿盛りのそうめん
IKUNASf【レシピ】
June 28,2021
- IKUNASf
- 四国のおいしいもの
受け継がれる郷土料理には、地域の文化や歴史、昔ながらの知恵がその一品にギュっと詰まっています。
その想いと味を残すべく、月2回(第2・4金曜日)レシピとともに四国の郷土料理について紹介します。
土左の郷土料理「そうめん」
高知県では冠婚葬祭など人が集まる場に欠かせない皿鉢(さわち)料理。
刺身や寿司、海・山・川の幸からつくられた惣菜の盛り合わせと並んで出されるのが大皿のそうめん。
その見た目はそうめんの白一色ではなく、黄色・茶色・緑・ピンクとカラフルに飾られ、一見ちらし寿司のよう。
錦糸卵に、甘辛く炊いたしいたけ、かまぼこ(すまき)、ねぎ、さくらんぼ(写真はトマト)やみかんの缶詰、海老などを豪華に盛り付けます。
高知県出身としてはこれが当たり前の風景だったので、県外でそうめんを食べた時は少しさみしさを覚えた記憶があります。
祖母の家で食べるそうめんのつゆは手作りで、だしは鰹節に海老で取っていたのか、つゆの中には手長えびがまるまる入っており、なすやきゅうりの輪切りも一緒に炊かれていました。
麺は大皿からみんなで取り合うので、取りやすいように1椀サイズに玉になって盛り付けられています。
一見豪快ですが、麺は繊細に分けられており、なかなか手の込んだ一皿だったのだと県外に出て料理を学んでから気付きました。
「そうめん」
材料(2人分)
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・そうめん 3束
・卵 2個
・塩 少々
・砂糖 少々
・干ししいたけ 4個
・みりん 大さじ2
・醤油 大さじ1
・酒 大さじ1
・すまき または かまぼこ 1/2〜1本
・ねぎ 適量
・さくらんぼやみかんの缶詰 お好みで
(今回は赤色にトマトを使いました)
・そうめんつゆ 適量
・しょうがのすりおろし 適量
つくり方
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1.卵は調味料を加えしっかり溶いて、薄く焼き、千切りにします。
2.干ししいたけは水で戻し、薄くスライスし、調味料で甘辛く炊きます。
3.かまぼこまたはすまきは薄くスライスします。
4.ねぎは小口切りにします。
5.そうめんはたっぷりのお湯で湯がき、氷水でしめ、ざるで水気を切り、皿に一口サイズごとに盛り付けます。
6.最後に錦糸卵、しいたけの甘辛煮、すまき、さくらんぼ、小口ねぎを彩りより盛り付けて出来上がりです。
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7月7日は七夕です。ぜひ一度土佐のそうめんをお試しください。
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