よみもの

【産地をたずねて】日本人の主食~4月~

日本人の古来の主食である「米」。
日本国内で100%賄うことのできる食材です。

米は、「もみ」「稲」「玄米」「米」などと名前を変えながら、私たちの食卓に「飯」として届きます。
また、米は食卓に届くまで八十八ほどの手間がかかることから「米」という形の漢字がつくられています。

IKUNAS_fとして、米の一年をあたらめて知りたくて、近所の米農家に取材の依頼をしました。

香川県高松市林町にある「AZEya」では、無農薬・減農薬でひのひかり、にこまる、はえぬきといった品種を毎年育てています。

訪れた4月現在の無農薬栽培の田んぼは、紫色の花レンゲソウ畑になっていました。

レンゲソウには、土を肥やす効果があり、稲を植え付ける前にはレンゲソウをつくり、土の肥料分を増やします。これを「緑肥(りょくひ)」といいます。

こちらの畑は、香川県の水事情もあり、6月に田植えを行うそうです。
引き続き取材をさせていただきます。

また、別の田んぼでは、米の裏作である小麦やもち麦が育っていました。「AZEya」ではもち麦を育てていました。

□レンゲソウの緑肥ついて
レンゲソウは、根っこのところどころにある「根粒」というこぶに「根粒菌」という細菌をすまわせ、根粒菌から養分をもらい、根粒菌は、空気中の窒素を植物の使える形に変えます。
窒素は重要な肥料で、いろいろな状態があり、植物が使える状態は限られています。レンゲソウは根粒菌に、すむ所と少しの養分を与えて、その代わりに肥料としての窒素分をもらう。共生関係ができています。
つまり、レンゲソウ全体が、窒素をたくさん蓄えた肥料みたいなもので、農家さんは田植えの前、このレンゲソウを機械で土の中に混ぜ込み、腐葉土のように分解されて、土の中の肥料分が多くなるという自然のサイクルで化学肥料を使わず土を肥やします。

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香川・四国のヒト・モノ・コトを伝える雑誌IKUNAS(イクナス)の編集部です

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