おいしいもの

これ、なーんだ?【新解釈 讃岐の郷土食】

「おめでたい日やから、お寿司にしよか? ちらしにする?」
香川県民なら、そんな会話を一度はしたことがあるのではないでしょうか?

現在発売中のIKUNAS vol.17では、「新解釈 讃岐の郷土食」の特集として、県内に伝わるさまざまな「お寿司」をとりあげました。
讃岐の郷土食として伝わるのは、ポピュラーなちらし寿司だけではありません。
魚をまるごと使ったお寿司や、各辺10㎝の立方体をした押し寿司、わらの筒に包まれたお寿司など、所変われば味も装いもさまざま。
今回の特集では、県民でも目にしたことも食べたこともないお寿司も探り出しました。

冒頭の写真、小あじ一尾を丸ごと使ったお寿司は、東かがわ市引田につたわる「魚の姿ずし」。
元気な小魚がたくさんとれる瀬戸内海に面した町で、長く愛されてきた郷土の味。現在も引田漁業協同組合女性部の方たちが、その味を守っています。

このほかにも、抜き型を2段に重ねてつくられる巨大な押し寿司、その名も「五合(ごんご)ずし」は高松市香南町に伝わるもの。
「これを食べきれたら一人前!」といわれ、お祭りの後の宴会などで供されたものだそうです。
二合ずし、三合ずしもあるようですが、どれもギューギューに押されて、しっかりとしたエッジが立っています!

そして、さぬき市長尾西に伝わるのは、藁筒の中にハランで包まれた寿司が入った「すぼき寿司」。
秋祭りに開催される子ども相撲の賞品などにもなったもので、エビやニンジン、卵などカラフルな飾りが特徴です。

ところで、「すぼき」って何だかわかりますか? 実は讃岐弁で「〇〇〇〇〇」を表すそうですよ。
詳細は、現在発売中のIKUNAS vol.17でご覧ください。


IKUNAS vol.17 [2023.11]

IKUNAS vol.17 [2023.11]
[民俗礼讃(みんぞくらいさん) フォークロア・ジャーニー]
大切なものはいつも私たちのすぐそばにある。
心震わせる祝祭も日常の暮らしも、移りゆく時代をしなやかに乗り越え、次の世代へと伝承されてきた宝物だ。
旅よ続け、これからも。あっぱれ!讃岐のフォークロア。
祭り、建物、食に風習―香川県の文化財を特集しました。

オールカラー
サイズ:B5/112P

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香川・四国のヒト・モノ・コトを伝える雑誌IKUNAS(イクナス)の編集部です

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