香川から全国へ。時には世界へ。「出張」の多い仕事をしています。
新卒で入った会社は、本社は大阪、配属は東京。会社の専務は1990年代から兵庫と東京の二拠点生活をしていて通勤手段は飛行機。バブル崩壊直後でしたが、景気の良い空気をまだ引きずっていました。
私は電機メーカーの案件で月に1回は全国出張。その後転職し大阪の会社に勤めてからは、年に3~4回、高松出張がありました。それを機に大学の同級生と再会し、結婚、香川移住と相成りました。
いまも自分で始めた仕事で、月に1~2回、多いときには週1ペース、どこかに仕事目的で出張しています。
さて。そんな「出ずっぱり」の私も出張の夜はナーバスになるのか、眠れません。私は聞きたい。みなさん、
「出張先で眠れてますか?」
いったん寝ても、いつもと違う室内温度。夜中に「暑い」と目が覚める。エアコンを切り、枕元に水を置き、夢うつつで水分補給できるようにしても・・・眠れない。
空調の音がことさら大きく聞こえる深夜。明日は元気いっぱい、スッキリした気分で仕事先に向かいたいのに。そう思うと、もうダメです。
出張って「出張った先で結果を出す、目的を達成する」ために行くので、頭のどこかが緊張している。「ちゃんと成果出して帰れるのかな」と不安に思っているんですよね。
とあるミーティングのこと。毎週、東京から中部地方に通う仕事相手と雑談になりました。テーマは「出張先で眠れない」。あぁ私だけじゃない。結果を出さずには帰れないと思うから眠れないんだよね。
そこで、私が長年の出張で試しているささやかなワザを告白してみました。それは
✓ホテルのパジャマではなく、普段使っているものを持参する
✓顔が触れる肌触りが大事だから、枕にはホテルのタオルを1枚重ねる
✓入浴剤を入れた湯船につかる
いや、買いましたよ。シルクの枕カバー。トラベル用のワイングラス。「リラックス」という名のアロマオイル。仕事旅によさそうなものはなんでも。
でもそんなものより、投宿先を「私んち」にするアイテムを持っていくのが、いちばん効いた。
後日、仕事相手からは「いつも使っている、よれよれのTシャツを持っていくようにした」とメッセージがありました。みんなそれぞれの「私んち」があるんですね。
20代のころの出張の朝、寝起きで顔を洗っていたら、なんと両手が血で真っ赤!小さい洗面所の水場も真っ赤!
水道から血が流れるホラー現象なのかと驚いて、半分眠った目で顔を上げたら——鏡に鼻血を出した自分の姿が映っていました。なんだ。
そんなこんなで出張はいろいろあります。宿の当たりはずれ、交通機関と席選び、夜ご飯、働く人、出会った景色。私の人生は「出張」でいろどられています。
(毎月1回「寅の日」に連載。次回は6月21日予定)
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