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「さぬきコットン」で世界を目指す。川北縫製の挑戦

香川県さぬき市の川北縫製は、かつて「讃岐三白」の1つとして知られた香川県産の綿を使ったオリジナルブランドを展開すべく、綿花の栽培に取り組んでいます。綿花?と聞いてピンとくる人は今、少ないかもしれませんが、江戸時代には香川県の特産品として知らていました。

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川北縫製は東京都南青山に自社ブランド「CCURLY」の直営店を構え、着心地のよさとデザイン、そして「日本製」にこだわったものづくりを手掛けています。「縫製技術はもちろん、素材がよくないといいものはできない」と、昨年から県内に畑を借り、有志とともに綿花の栽培を始めました。今春収穫したコットンボールから作った生地は「さぬきコットン」と名付けられました。(詳しい経緯はIKUNASvol.8をチェック)

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試作のストールとジャケットが完成したとの連絡があり、取材に伺いました。携わっているのは、社内のデザイナーやパタンナーなど若手メンバー。裏地や見返しなど、見えない部分や着心地など入念なチェックが行われていました。

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瀬戸内をイメージした、美しい青や緑に染られたストールとジャケットに、川北社長は「まだまだ。3年間は試作にあてる」とキッパリ。「え?売らないんですか!!」と驚く編集部に、「商売になるのは10年かかるかな。夢は世界、おもしろいやろ」と笑います。これからどんなふうに「さぬきコットン」ブランドとして育てていくのか、本当に楽しみです。

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香川・四国のヒト・モノ・コトを伝える雑誌IKUNAS(イクナス)の編集部です

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