スタッフ愛用のサヌキモノ vol.2
December 21,2017
- 漆
- 香川の伝統工芸
「香川漆器の羽反り椀」
「毎日使いたい香川漆器展」も残すところあと一日。
今回の展示ではたくさんのお椀や、めし椀など普段使いして欲しいうつわをたくさん集めました。
私が毎日使っているのは、羽反りのお椀。
三年ほど前に思い切って購入しました。
購入の前にスタッフから「香川漆器の後藤塗は使い込むほど美しい色になる」という言葉に背中を押されて購入したお椀が、時を経て美しい色になってきました。
右が私の器、見比べると本当に違います。
元々後藤塗の赤は、他の朱塗りの色よりもずっと落ち着いたトーンで好きだったのですが、褐色の漆の色が抜けて冴えてきた赤色もまた美しいです。
そしてなんといってもこの羽反り椀反った部分がは唇にぴったりと沿い、お味噌汁が本当においしく飲めて、私の朝食には欠かせないうつわです。
そんな毎日の朝ごはんに欠かせない漆のお椀の小さいサイズを、2歳の息子のクリスマスプレゼントに選んでみました。
かなり渋くてフライング気味ですが・・・。
塗師である赤木明登さんの本に、子供にこそぬりものを使って欲しいと書いてあり一大決心。
言葉がわかり始めた息子に「これは大切なものだから優しく使ってね、持つときは両手でね」
と伝えて手渡すと、それはそれは大事そうに持ってくれました。
今まではうつわを投げたりすることもあるので、割れにくいうつわを使っていましたが、この様子だと大丈夫そう。
そしてこのサイズのお椀は小さな子供の手にもぴったり。熱が伝わりにくいので、小さな子供でもうつわをしっかり持てて、とても使いやすそうです。
今では片手で持ってお味噌汁をを食べる私に「片手じゃだめでしょ!」と、言う息子様。
このお椀はものを大切に扱う気持ちも育ててくれそうです。