【産地をたずねて】日本人の主食~6月~
July 01,2020
日本人の古来の主食である「米」。
日本国内で100%賄うことのできる食材です。米は、「稲」「もみ」「わら」「玄米」「米」などと名前を変えながら、私たちの食卓に「飯」として届きます。また、米は食卓に届くまで八十八ほどの手間がかかることから「米」という形の漢字がつくられています。
IKUNAS_fとして、米の一年をあたらめて知りたくて、近所の米農家に取材の依頼をしました。
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1年を24と72に分けて、季節の名前がつけられた24節気と72候。
ちょうど今、夏至の日から11日目が72候の一つ「半夏生(はんげしょう)」という期間です。
半夏という薬草が生える時期にあたることから半夏生と呼ばれるようになったと言われたり、半夏生の花(半夏とは別の植物で毒草)が咲く時期だからという話もあるそうです。
半夏生は、梅雨明け間近の頃を示し、農業中心だった頃の日本では大切な節目の時期でした。「半夏半作」半夏以降の田植えは、収穫量が減少すると言われ、夏至をすぎて半夏生に入る前に田植えを済ませていました。
田植えの取材をさせていただいたのが6月下旬。天気と相談をしながら2日間ほどで田植えを済ませるとのことでした。
以前育てておいた苗を田植え機にのせ、田んぼに植えて行きます。
▶︎苗づくりの様子はこちらから
実は、機械化されたとはいえ、田植え機でまっすぐ苗を植えていくのは熟練の技だそう。
なんと言っても年に一度の経験です。
私は、田植えの終わった田んぼと田植えをしている田んぼで、水気の量が違うと感じ、お聞きしました。
理由としては、田植え機で田植えをしている時に、次の田植えの場所の目安になるように、土に線が引かれているそうで、その線が見やすいように水を抜いているのだそう。※上の写真は、田植え機で植えるため水を抜いていた田んぼです。
また、田植え機では植えることができる範囲に制限があったり(田んぼの端や角が植える子ことができない)、途中空いてしまった場所には、人の手で植えていくそうです。
上の写真は、80歳近いお父さん。田植えを手伝ってくれているそうです。ところどころ空いた場所に体をかがめて植えていました。
田んぼを歩くには、足が取られるのでとても体力がいります。80歳が近いと聞いてびっくりしました。
この時期は。従業員、家族総出で力を合わせて田植えをするそうです。
こちらの田んぼには、たくさんの穴が開いていました。
この穴は足跡です。
畔家では、毎年手植え体験をしています。子どもから大人まで楽しみながらの体験です。
昔ながらの田んぼで使用する定規を用い、手植えをしたそうです。
また、田植えは機械より、人が入って足跡をつけながら植える方が田んぼにとっては良いそうです。
機械植えより手植えの方が稲穂が多く育つといわれるほど。その理由は、踏み込むことで、田んぼに深い穴が開き、土がかき混ぜられ空気が入るからだそうです。
こちらの田んぼは、農薬不使用なので生き物も元気です。
田植え体験とともに、子どもたちにとってはカブトガニ採りも楽しみの一つのようです。
生き物も元気に育つ田んぼで、これから苗が育ち、稲になり、米を穫ることができます。
引き続き、追いかけます。
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