IKUNASのおくりものは、気持ち伝わるサヌキモノ。「これからもよろしく」を自分たち「らしく」

September 29,2017

  • 香川の伝統工芸
  • 香川の産業

引き出物の起源は平安時代。結婚式の来客に馬を贈るという慣習があったそうです。

馬!?そう、馬は当時の人々の暮らしに欠かせないとても貴重なものでした。贈答の際に馬を「引き出す」という行為から、「引き出物」と呼ばれるようになったとか。その後、馬の変わりに武具変化し、近代ではお土産として鰹節やかまぼこ、砂糖、食器、花瓶などが選ばれるようになりました。大きくて重いもの=価値があるとみなされていたようです。
最近ではできるだけ軽量で荷物にならないものや、カタログギフトが選ばれることも多いようですが、年代に地域により温度差があるので一体何を選べばいいのか、選択肢が増えたぶん難しいところです。

ウェディング情報誌によると、最近のトレンドは「引き出物の贈り分け」だそうです。贈る相手の立場や嗜好、あるいは金額にわけて贈るものを選ぶというわけです。引き出物の金額や個数は地域によって異なりますが、香川県では引き出物、引き菓子、しきたり品(乾物など)の3点セットで贈ることが多いようです。また選ぶものに関しても昔は「切れる」や「割れる」を連想させる刃物や食器などはタブーとされていましたが、最近は包丁やハサミなどキッチン用品やグラスや陶器も人気があるようです。大切なのはゲストに対し、「これからもよろしくお願いします」という気持ちを伝えること。情報や流行に流されず、自分たちが本当にいいと思うものを、贈る相手の喜ぶ顔を想像しながら選びましょう。
四国・香川には豊かな自然が育んだ工芸品や食品がたくさんあります。「ふるさとの良品を贈る」ことは、県外からのゲストに香川を知ってもらう機会にもなります。讃岐生まれの「サヌキモノ」には豪華なブランドマークはありませんが、使うほどに暮らしに馴染じむ温もりや味があります。中でも香川漆器は色展開が豊富なので、贈り分けしやすいアイテム。使うほどに風合いが出てきますので長くご愛用いただけると思います。

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