昔から変わらない手作りのぬくもりを伝える

August 13,2018

高松張子は、香川を代表する伝統工芸のひとつ。
人々の生活に寄り添う玩具として、古くから親しまれてきました。
高松市中心部にある高松張子の工房を訪ねました。

工房に足を踏み入れると、とても静かな空気が流れています。
作業台の上にはさまざまな種類の絵筆やアクリル絵の具、絵付けを待つ張子の人形が並んでいました。

張子

高松張子は江戸時代に作られはじめたといわれています。
虎や招き猫、鯛持ちえびすなどさまざまなモチーフがありますが、なかでもいちばん有名なのは、少女をかたどった奉公さんです。

実は奉公さんには悲しいエピソードがあり、昔、重い病気にかかったお姫様の身代わりとなって亡くなった少女をモデルにしたのだとか。
赤は魔除けの色ともいわれ、赤い着物を着た奉公さんは子どもを病気から守ってくれるお守りとして、重宝されたそうです。

張子型

小さな子どものおもちゃとして、またお守りとして、庶民の生活に浸透してきた高松張子。
昔から変わらない手作りのぬくもりを今に伝えています。

高松張子の詳細は、次号IKUNASにて詳しく紹介しています。発刊をお待ちください。

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